趣旨
研修Ⅰでは、丹波篠山市で取り組む「音と文字」の学習の基本構成とその意義について、講義および演習を通して学び、外国語活動・外国語の指導力の向上を図った。研修Ⅱでは、「音と文字」の「The 3rd stage(小6相当)」における学習の進め方やポイントについての模擬授業およびグループ演習を通して、指導者としての資質向上を図り、各校の外国語活動・外国語の授業の充実をめざした。
概要
○日時 令和6年8月2日(金) 9:00~16:30
○内容・講師等
解説「The 1st Stage から The 3rd Stage の構成とその意義」 城北畑小学校 荒木 美景 校長
講義および演習「『音と文字』の学習を活用へつなげるために」 山下佳世子 氏
模擬授業およびグループ演習「The 3rd Stage”の指導」 山下佳世子 氏
参加者の感想(抜粋)
- 「音と文字」のねらいや、ねらいを達成するためのステップなど、多くの重要事項を学ばせていただきました。演習では、講師の方の動きや呼びかけ一つ一つに学びや発見があり、ぜひ授業にも活かしていきたいと思いました。
- 普段はALTにしてもらっている内容を実際に自分が模擬授業してみることで、たくさん工夫されていることがわかった。自分自身も音と文字についてしっかりと理解して2学期からの外国語の授業に取り組みたい。
- 荒木先生と山下先生の講義には毎回参加させていただき、多くの刺激をいただいております。小中連携の観点からも小学校段階でどのような学習を積み上げて中学校に入学しているのかを知ることが大切だと考えています。また、小学校英語の課題についても確認することができました。英語学習を経験しているとしても、それは一朝一夕に獲得できるものではないので、中学校でもスモールステップで英語学習を進めていきたいと思います。
- 最近、Instagramなどで外国でのフォニックスの授業の映像をみました。外国でもされていることなのかと驚いたことを覚えています。子どもたちの将来のために授業を頑張りたいと思います。
- Magic eやひっかけ単語など大変学びの多い研修となったが、自分が授業をするとなるともう少し慣れるまでには時間がかかるように感じた。この研修を機に勉強します。
- 生徒役や授業者としてのデモンストレーションでは、体で覚えるやり方を思いださせてくださったり、新しい知識や指導テクニック、自分の課題も感じさせていただいたりしました。教科書を作られたときのお話や、支援を必要とする児童生徒への視覚支援について等も教えてくださったので、とてもありがたかったです。こちらも本校へ伝達するとともに、担任している子たちや、これからの子たちへも伝えられるように、がんばりたいです。
総括
研修Ⅰでは、「音と文字」の基本構成と活用へのつなぎ方について、主に講義を通して研修した。講師の演示により、指導のポイントや教師の心構え・視点などについて具体的に学んだ。教科書や資料に示されない授業づくりのコツについて学ぶ機会となった。研修Ⅱでは、「音と文字」The 3rd Stageの指導の具体について、模擬授業とグループ演習を通して具体的に研修した。演習では参加者が指導者役と児童役になり、児童生徒の反応を想定しながら体験的に学ぶ機会となった。新しい知識や指導テクニックなどのヒントについてもたくさん教わることができ、大変よい研修となった。